犬の縄張りと飼育状況
2018年01月09日さて・・・
HostFamilyでは、ペットホテルご利用の際に、お預かりする場所を選べます。
その結果、どこで泊めたらいいのでしょうか?といった質問をいただきます。
ここでその説明をさせていただければと思います。この考えは自宅で一緒に暮らす犬との関係にも参考になるかと思いますのでどうぞお付き合いください。
大前提としての考え方。
慣れない環境において与えられた環境が広いとそれだけで犬はストレス(精神的なストレス)を感じるということ。その環境に慣れてきたところで、広いスペースを与えることは素晴らしいことです。(精神的なストレスもなく、運動ができないというストレスも貯めずに済むでしょう)
上記内容より、考えると広いスペースにおける自由飼育(どこでも自由であり、遮られるものが無いような状態)を犬に与えると、犬は自らを守ることに集中し始めます。
簡単にいってしまうと、縄張りが増えれば増えるほど、それを守る意識が高まり、警戒心が強くなりやすいということです。ですから、自宅でよく吠える犬、言うことをきかない犬などは小さいころから自由飼育が当たり前のことが多いのです。(※飼育環境の改善が望ましくなる)
自由を愛するのであれば、飼い主様が絶対的な信頼を犬から得てリーダーシップを取ることが大事。・・(だから海外は自由飼育が多い分、犬への知識や技術が国として高くリーダーシップを取れる飼い主様が多いということ。仔犬のうちからしつけ教室への参加が多いようですね)
さてさて本題・・・
ペットホテルに預けるということは、新たな環境(慣れない環境)であることを考慮すると余計なスペースを与えるより狭い空間を与えたほうが一時的な飼育(1泊~3泊程度)の場合、犬を安心させやすいということになります
ですから、結果、お泊り場所において悩まれる場合、確実にハウス(狭い空間)をお勧めします。
しかしここで注意点!
動物はそんなに簡単ではありません。実は考慮しないといけないことがあります。それは・・・・
①トイレができるか否か
※トイレケースをお部屋にいれることで問題を解決できるか
②ベッドや毛布など慣れた道具はあるのか
※慣れてる道具の大きさと、その道具が入ることで犬が安心できるかどうか
③多頭でのお泊りなのか・・・・・・etc
※多頭でのお泊りの場合、仲がよく一緒のスペースにいた方が安心できるのかどうか
④予想を反する犬の性格でないか?
※どれだけ考え抜いても経験豊富でも予想を超える犬がいるという事実を考慮する
※狭いスペースがいいといった判断から、上記内容①、②、③、④などを考慮しながらできる限り広い空間でお泊りさせるべきかどうかを考えていきます。
まとめ
①犬に広いスペースを与えるこはいいことである!に対する間違いを知ること。またそのほうがいいと、説明なく薦めてくる業界の人には注意が必要。(もっと何故?と聞こう!!)
※運動を満たすといった考えと、精神の安定とは違うことを知る
(ストレスといっても何のストレスかが大事・・・原因は様々)
②犬が慣れるために自宅での道具をそのまま利用することは大正解。そのためにスペースが必要であれば広いスペースもOK
HostFamily丸塚店、お泊り場所の画像
個室二畳スペース
トイレケースを入れて、ベッドを入れて、毛布を入れて・・・etc
多頭飼育のケースで一緒にお泊りさせる場合は、犬も安心。
個室一畳スペース
トイレケースでないとおトイレができない子に適しています。そのような用品を入れて、ベッドを入れてちょうどいいサイズ。
ハウス(バリケンネル)
何も問題がなければ、一番効率的であって狭い空間でのお泊りは正しい。あとはどれほどここから出してお世話時間があるか?が大事。
当店は1日5回ほど(夜中を除き3~4時間以内に一度お外に出ます)
終わり
あえてひとつの考えを報告させてもらいました。
大事なことはひとつの条件で、その犬の行動、様子を決め付けないこと。いろんな側面からその犬が体調を崩さず、元気なままお帰りになれるかどうか?
ペットホテルを運営するには、犬はこうだと終わりを作らないこと、犬の飼育を真剣に考え預かるべきだと考えます。